知識博士とは

"知識博士"では、学生向けの解説文や使い道のない豆知識などをご紹介しています。このサイトが少しでも皆さまのお役に立てば、という想いで日々執筆しています。

解説一覧

☆中学英語-仮定法
☆数学B-空間ベクトルの演算(例題付)
☆思想哲学-仏教・ヨーガの基本

中学-英語・仮定法

"If she was in class, she knows about the test."

学生の方よりよくご質問を頂く"if"を用いた文、仮定法。この単語の用途がよく分からない、という方も多いと思います。

そもそも仮定法というのは、現実に反する仮定、実現の可能性が低いような事柄を仮の条件とする際に用いられます。「もし〜ならば」といった具合です。

英文法説明欄上部の英文は、「彼女が授業に出席していたのなら,試験のことは知っているよ」という意味になります。

☆仮定法-現在

仮定法現在は、現在や比較的近い未来について推量したり想像したりする表現です。If節では動詞の現在形が用いられます。文の内容が未来のことについて述べられる場合も、If節は現在形のままとなります。また、仮定法現在は、条件を表すIfと文法が類似しているため、主節の表す内容が実現性が高いのか低いのかで見分ける必要があります。

If + S + V (現在) 〜

例)
I wonder if it is true.
それが本当なのか疑問である。
If you want , let's meet again.
よければまた会いましょう。

☆仮定法-過去

仮定法過去「もし…ならば(~なのに)」は、現在の事実に反することについて仮定したり想像したりする表現です。If節では動詞の過去形、主節では助動詞(would、could、should)が使用されます。

If + S + V (過去) , S + 助動詞 + V 〜

例)
If you knew how I suffered, you would pity me.
ぼくがどんなに苦しんだかを知っていれば、君は同情するだろう。
If I had money enough, I could pay you.
金があれば払えるぞ。

☆仮定法-過去完了

仮定法過去完了「もし…だったら(~だったのに)」は、過去の事実に反することについて仮定したり想像したりする表現です。If節では動詞が過去完了形となり、主節では「助動詞+過去完了」の形となります。例外として、主節の内容が現在あるいは未来を表す際、主節は「S+助動詞+V(動詞の原形)」の形になります。

If + S + V (過去完了) , S + 助動詞 + V (過去完了) 〜

例)
If I had known, I wouldn’t have done it.
私がそれを知っていたなら、そんなことはしなかっただろう。
If you had started earlier, you would be finished by now.
もっと早く始めていれば、今頃は終わっていただろう。

☆仮定法-未来

仮定法未来は、確信の低い未来について仮定や想像する表現です。If節は助動詞「should」が使用され未来で実現可能な事柄について述べられます。「もし万が一~ならば」と訳すことができます。

If + S + should又はwere to + V (原型) 〜

例)
If it should rain tomorrow, I shan’t come.
明日もし雨が降れば参りません。
If he should die, what would become of his family?
彼が死んでしまったら遺族はどうなるの?

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いかがでしょうか?難しく考えがちな、色々な仮定法ですが、以上をお読み頂き楽しく理解頂けたなら幸いです。

数B-空間ベクトルの演算

☆2直線の位置関係について

異なる2直線l,mの位置関係には次の3つの場合がある。

1) 平行である
2) 1点で交わる
3) ねじれの位置にある

1)、2)の場合は2直線は同じ平面上にあり,3)の場合は同じ平面上にない。3)の場合、右の図のように、任意の1 点Oを通りl、mにそれぞれ行な直線l0,m0をひくと、点Oのとり方に関係な,2 つの角θ,φが決まる。θ+φ=180∘となるので、片方の角度が決まればもう片方の角度も決まる。この2 つの角のうち大きくないほう、すなわちθ≦φのときのθを2直線l、mのなす角という。

2),3) の場合において、特にl、mのなす角が角であるとき、lとmは垂直であるといい、l⊥mと書く。さらに、垂直である2直線が交わるとき、直交するという。

☆2平面の位置関係について

異なる2平面α、βの位置関係には、次の2 つの場合がある。

1) 平行である
2) 交わる

面は平行であるといい、αⅠⅠβとかく。

また,2)のように、2つの平面α、βが共有点をもつとき、この2平面はその共有点を含むある1 つの直線を共有する。このとき、この2平面は交わるといい、この直線をαとβの交線という。

交わる2平面α,βの交線上の点Pから交線に垂直な直線PA、PBをそれぞれα、β上に引くと、Pのとり方に関係なく∠APBの大きさは一定となる。この角を2平面α、βのなす角という。特に、∠APB=90度のとき、αとβは直交する、または垂直であるといい、α⊥βと書く。

例題

左図の立方体において、以下の問いに答えよ。

⑴ ABとFHのなす角を求めろ。
⑵ ABとFCのなす角を求めろ。
⑶ BDとAHのなす角を求めろ。
⑷ 平面ABCDと平面BFHDのなす角を求めろ。
⑸ DFと平面EFGHのなす角をθとするとき、cosθの値を求めろ。

思想哲学-仏教・ヨーガの基本

ここでは、現代社会のヒトの心の問題に、仏教・ヨーガの思想を踏まえて簡潔に説明していきたいと思います。

まず、ヨーガとはなにか?一般の方はよく、ただの体操と勘違いされますが実際はそうではありません。本来思い通りにならないヒトの心を繫ぎ止める、即ち"心のコントロール"という意味合いがあります。

次に、瞑想とはなにか?瞑想とは、心の安定・集中をもたらす修行のこと。仏教の瞑想である禅定はヨーガに由来します。

次に、ヨーガと仏教の修行体系について。ヨーガの修行体系「八段階」は簡単に説明すると、戒律→体操→呼吸法→瞑想。仏教の修行体系「三学」は簡単に説明すると、戒律→禅定(瞑想)→智慧。

では、仏教とヨーガの違いは何なのか?
ヨーガは瞑想に浸って幸福を得ますが、仏教の場合は智慧があります。禅定から智慧を得るのです。仏教において仏陀とは、目覚めた人=智慧を得た人のことであり、智慧というのは物事をありのままに見る力のことになります。

仏陀の中心思想では、苦の原因は無智による貪りや怒りの煩悩であると考えられています。つまり、間違った貪り、怒りによって自ら自滅的に苦しんでしまうわけですね。

では、仏陀と凡夫(普通の人)の違いとは一体何なのでしょう?
仏陀とは、心の目も目覚めた人(覚者)のことであり、このような人は日々智慧、慈悲、平安、幸福を感じることができます。
対して凡夫とは、体の目しか目覚めていない人(夢者)のことです。このような人は日々生きる中で、無智、貪り、怒り、苦といったことを感じてしまいます。皆さんも心当たりがありますよね?

では、仏陀へ覚醒するにはどうしたら良いのか?例えば朝起きた時に、「自分はまだ目覚めていない」と自覚し、目覚めの法則(仏陀のダルマ)を修行すること。また、心の安定が智慧を与えるため、禅定(瞑想)を行い止観の教えを習得するなど、できることはたくさんあります。

また、煩悩を静める瞑想の例としては、感謝の瞑想(例えば21世紀の日本人に生まれた奇跡)や万物一体の瞑想(自他の優劣の比較は無意味)などを行うことです。
以上を勧める理由としましては、現代日本人の精神的傾向として自己愛、承認欲求があり、これらが孤独感、鬱、自殺に繋がってしまうためです。人間の脳が現代社会に適応障害を起こしている、とも言えます。

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